まず最初にオークションで落札頂きました個体の発送が遅れており申し訳ありません。大型台風がようやく通り過ぎてくれました。しかしながら避難勧告がまだ発令中ですので気は抜けません。まだ被害状況全体を確認できておらず、土砂災害も警戒が必要となっており本当に心配です。ここまで大きな台風が来るとは思いもよりませんでした。沖縄、九州、四国など台風直撃が多い地域はこんなスゴイ台風を毎年乗り越えていたんだなと、初めて経験してわかりました。心配して連絡をしてくださいました皆様には感謝です。ありがとうございました^^
個体は今後の様子を見て早々に発送したいと思ますのでもう少しだけお待ち願います!宜しくお願い致します。
さて、タイトルのマイペースですが、今現在私は非常に楽しいブリードができております。何事にも左右されることなく自分の思ったまま、成績も良くも悪くも自分次第^^何のアドバイスも受けず今までの経験を参考に自分の感性をフル稼働させ、その結果を楽しんでいます。わからない事は別分野からヒントを探し検証するというスタイルも変わっていません^^
方向性としては以前から目標にしている、全長85mmで頭幅32mmの怪物オオクワガタ作出を目指し今後とも頑張っていきたいです!
そうそう貴ちゃん、川西でギネスはマジ無理ですよ・・・笑
画像はおそらく♀でしょう。交換が楽しみです。
今期の菌糸ですが、とても良い状態を保っております。
いつもの事ですが^^
食痕もちらほら見え始め交換が待ち遠しい感じです。
このT22はクヌギのチップを配合しているので食痕は少し黒っぽいです。今回の食痕も外側の菌糸膜を残し中をぐっと食べているようです。ボトルが軽いですからね^^
菌の強さも申し分ありません。
この状態であれば最後(ボトル交換日)までしっかりと持ちこたえてくれるでしょう。
弱い菌糸は白くならず黒くなっていきますからね。
そうなるとカビやバクテリアによる腐朽が一気に進んでしまい、予定より早めの交換を余儀なくされます。
今回のオガ配合と菌の強さから見れば予定通り4ヵ月ぐらいは持ちそうです!タイミングを見て交換していきます。
※画像はネットから検索しお借りしております。
本文商品とは関係ありませんので、お間違えのないように^^
以前より添加剤に興味を持ち様々ためしてきました。1ブロックに約60g前後~最高130g位投入したこともあります。130g位入れても(各配合割合による)菌はまわってました(笑)。使用した添加剤はといいますと、キリンビールで使用している天然ビール酵母(不活性)や乳タンパク、トレハロース、キトサン、ミラクルクレイパウダー、乾燥椎茸粉末、ブドウ糖、フスマ、麦芽、炭酸カルシウム、セルロース、ステビア、さらにはザバス(乳タンパク系)も投入したこともあります。黒糖粉末もお湯に溶かして噴霧してたこともありますね。ここまでざっと書きましたが1ブロックにこの量の添加剤を入れるとボトル1本あたりの単価がおそろしい事になるんですよね。それならプロが配合した良い既製品ボトルを購入した方が断然お得なんです。しかもこれらの添加剤がどのくらい効果があるかといえば(東北の虎。データによる)ほぼ無いに等しい結果が出ています。添加剤の配合が悪かったことも大いに考えられますが(笑)、既製品の方がよっぽど結果が良いと感じました。ここで気がついたんです。添加剤って幼虫に与えるものではないんだなと。幼虫は菌糸にまかれたオガを食べて育つという事に今更ながら気がついたんです。オガ配合やオガの種類も大事ですが、それ自体の栄養価を高めることができたら少しはいいのかなと。死に物狂いで調べた結果ミネラル成分が菌糸に良い事がわかりました。さらに調べていくと数種類のミネラル系の添加剤を見つけることができました。その数種類の添加剤を試した結果、同じようなミネラル系でも大きな差が結果として表れました。大きな成果を収めてくれたミネラル系添加剤もあれば逆に菌糸の劣化を早める物もありました。同じような種類でも成分の違いによりその経過の違いは歴然でした。2014年度では♀を強化するべく高タンパク高カロリー、さらに強力な餌を用い飼育しましたがそのやり方による餌慣れはそれほど意味のない事だと感じました。♀の餌慣れというのは極端な高タンパク高カロリーの餌を食べさせる事では無い(適度な添加量はOK)ことだと1000頭飼育により明確にその傾向が見てとれました。そういった事から2016年度は♀の餌慣れに対する考えを改め、2014年度にて得たその傾向からより効果的で意味のあるブリードを行い、『東北の虎。ブリードスタイル』を確立させていきたいと思います。
さて色々とミネラル関係を調べてみると使えそうな商品が沢山出てきました。私が使用している物とは違いますので使用感はわかりませんがご紹介します。ご使用は自己責任で^^
唯一昆虫用として販売されていたのは九十九里クワガタファームさんの『特殊ミネラル350cc』、その他には「海洋ミネラルMCM」粉末、『カルシウムマグネシウム 100%純粉末』、『サンゴミネラルパウダー(SMP)』、『海洋深層水ミネラル粉末』等々、面白そうなのが結構ありますね^^数g程度の添加でその効果は期待できると思いますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
海洋深層ミネラル水パウダー~脱塩している商品です^^
川西産の血統と系統について。
※他の産地についてではありません。他の産地の事はわかりませんので書きようがありません。なんらかを否定肯定する記事でもありませんので予めご了承願います。
血統と系統について常識的な事になります。
私の知る限り、川西産血統として世に出ているのは森田さんの血統と、マツノインセクトさんの血統と東京オオクワさんの血統だけです。(※天然採集にて累代している川西産が他にもあると思いますが、2016年時点にて世に出ている血統を記しております。秘蔵血統や販売不可血統、カラー眼血統等や以前にあった血統などは除いています。予めご了承願います。当HP内にも血統と系統について誤記載があるかもしれませんが気がつき次第訂正いたします。)以前銚子の古川さんともお話したことがありますがGの名を持つ川西産は森田さんの川西産が100%ルーツとなっており、銚子川西産Gも森田血統になります。したがい銚子川西産Gは森田GG系統となり、奈良輪産川西も奈良輪血統ではなく森田血統であり森田系統として分けられます。マツノインセクトさんの川西産は以前お電話にてマツノさんとお話させて頂いた時にずっと累代してきた正真正銘の天然採集川西産血統であり今となっては貴重な血統になります。純粋マツノ川西産を持っておくべきだったと後悔しています。しかしながら東北の虎。管理名K4ラインとしてマツノ川西の血が入った個体がおりますのでしっかりとその子孫を残していきたいと思います。東京オオクワさんの川西産も以前お電話にてお話しさせて頂きましたが、天然採集からの累代個体という事でした。
東北の虎。では森田血統の各系統を多数配合していて、その羽化個体から私の好みの形状をした個体を選別累代することでTT川西産G(MG系統)を作り上げていきたいと思っています。マツノ川西血統配合ラインは今後必要となると判断し数ラインのみを選別累代ししっかりと残していこうと考えています。特に森田さんが選別累代し、長年作り上げてきたその形状は本当に素晴らしいですね。
血統というものはきちんとしたルーツがあり、並ならぬ努力を惜しまず注ぎ込み作り上げた当の本人のみが表記できるもので、その血統に対して敬意を表するならば〇〇血統の〇〇系統としっかり表記するべきです。血統というのはそう簡単には作れないのものですから。血統を累代して大きな個体が出たからといって血統を名乗っていいとは言えません。私も以前『TT川西産G血統』と表記した事がありましたが、強い違和感を覚えその考えを改めた経緯があります。表記する方もしっかりと間違いのないようにしていかなければなりません。私も反省しています。素晴らしい血統をこうして累代出来るのは先人のおかげだと感謝しております。
◆画像の個体は、2016年度親虫として頑張ってくれた14-1041(G)♂85.0mmです。ご覧のとおり天に召され標本になりました。
今まで頑張ってきた東北の虎。川西産の看板ともいえる素晴らしい個体です。2016年度は1♀のみの配合でしたがその迫力ある形状は次世代にしっかりと受け継がれて行きます。合わせた♀は2014年度当たりラインでもある12番との配合ですので期待大です。
【個体詳細】
森田Gゴールド血統
TT川西産G/MG系統
14-1041(G)
85.0mm
久留米の事も記事にしようかなと思いましたが、あまり乗り気にならなかったのでやめます。心の中にしまっておきます(笑)久留米にも愛情注いだなぁ~^^
さて、私が必須アイテムとして愛用しているのがこのペアリング皿です。
2011年に作ってもらい今現在も愛用しているお気に入りの一品です^^
中ケース×このペアリング皿にしてからは♀殺しが一度もありません。
相性の悪い♂♀は離れていきますし、相性の良い♂♀は一緒に仲良くしています。
ペアリング成功率が高く重宝してます^^
今回久々に♀殺しをされましたが、1400ccのボトルを使用した狭い所でのペアリングでした。狭いと相性が悪かった時、逃げ場がなくなりますからね。またスカだったほとんどがクリアスライダーでのペアリングだったことを考えると、もちろん個体が要因のスカもありますが確率からすれば中ケースとこのペアリング皿を使ったペアリングの方が良い結果が高い傾向がありますね。
このペアリング皿は10個しかなく、今期36セット組んだのでどうしても1400ccボトルやクリアスライダーを使用しないと間に合いませんでした。
最初に作ってもらってから5年経ちますので、そろそろ新しい奴を多めに発注したい思います。多めに発注すると、またたくさんセット組みそうでコワイ・・・
様々な検証を行いデータを集め情熱を注いでブリードに打ち込んできた集大成1号として生まれた個体が、85.3mmになります。森田血統で、TT川西産85G系統として管理している東北の虎。の看板個体となります。
当時ノギスをきちっとあてた85mmオーバーの川西産♂の画像は初だったと記憶しています。以前から川西産は大きくなりにくい血統として、敬遠されてきました。それならば川西産で大きくしてみようと思ったのがこの血統をやるきっかけでもありました。森田血統を手に入れいざチャレンジ!しかしマッタク大きくならず。撃沈でしたね。こんなに頑張ってもダメなんだと川西産を諦め久留米に移行した時期がありましたが、川西産をやめられない理由ができたんですね。それがこの85.3mmの出現でした。
久留米も魅力ある血統でしたが、この85.3mmの出現により川西産1本でやろうと決めた瞬間でもありました。言葉に言い表せないくらい感激した記憶が蘇ります。2012年は久留米のブリードを開始していたため、その年は久留米のみのブリードを最後までやりぬき久留米産86.1mmという個体を羽化させることができました。この久留米産86.1mmの出現により、東北の虎。が目指すブリードスタイルがようやく見えてきたなと感慨に耽ったことが思いだされます。
5.発酵菌糸ブロックの配合割合について。
菌糸ブロックを仕込むとき画像の生オガを高温殺菌してから植菌するわけですが、高温殺菌すると本来持ち合わせていた栄養素が破壊されてしまいます。その栄養素を補うべく解決策としてミネラル分の添加を行い菌の増殖をはかります。ボトルというものは本来の自然界で朽ちていく倒木などの環境とは違い、ボトル内環境は時に幼虫にとっては居心地の悪い場所になります。温度や水分、音、振動等によりボトル内部環境が安定しなくなります。そうした状態が起きた時幼虫は俗に言う『暴れ』という行動を起こします。その『暴れ』という行動を防ぐために菌糸ブロックを発酵させオガの分解速度を安定させます。オガ自体発酵させると栄養価が低下してしまいますが、発酵後の栄養価は安定します。わかりにくい説明ですが、発酵後は栄養価が下がるが、それ自体の栄養価は安定しますので、ボトル内の分解速度が緩やかになり『暴れ』の少ないボトルを作ることができます。栄養価もミネラル添加にて仕込んだブロックを適度に配合することで幼虫が大きくなる傾向の強いボトルが完成するわけです。
このボトルで羽化してきた個体を累代していくと、割出からボトル投入までを上手にコントロールすることが可能となり、コストパフォーマンスに優れたブリード展開が期待できます。
大型に挑戦するにあたり必要不可欠な菌糸ですが、大きくなる菌糸とは何をどうすればいいのか。大きくするための菌糸とは何かをいつも考えています。今までの検証によりミネラルが菌糸をより栄養価を高めることがわかり、極端な高タンパク高カロリーの菌糸ボトルよりも効果的である事がわかりました。また次世代へ繋ぐべく産卵もミネラル強化からの羽化個体の方がより優れている傾向が高いという事も分かりました。極端な高タンパク高カロリーから羽化してきた個体の多くは♂の種無し、♀の卵巣不全など何らかの不具合を持つ個体が多い傾向がみられ、それ以前に不全個体や幼虫時の死亡、蛹での死亡など頭の痛くなるような事も多々見られます。完品個体の♂♀が種無しや卵巣不全では次世代にその良き血統を残すことが困難となります。(東北の虎。飼育データによる傾向になります)今までの飼育データから見る『良い菌糸』とは次のような事が大事なのではと考えます。1.ミネラルを活用し菌糸の栄養価を高める。2.オガ配合。オガの種類、チップの大きさを含む。3.菌糸の種類。4.詰め方。5.発酵菌糸ブロックの配合割合。この頃は特に5がとても重要なのかなぁ~と考えています。あとはえ~となんだっけかな(笑)画像の菌糸ボトルはダメなやつです。数年前の検証ボトルですがこのオガ配合や菌糸、発酵菌糸ブロックの割合などすべて失敗したボトルです。
画像の個体は、私がスゴクスゴク期待している1615-8558Gの親虫で、♂14-0931(G)85.0mmのイケメン君です。
2016年度は1♀のみの配合になります。なってしまったが正解だな。
ホントは2♀配合しましたが、1♀はスカでした。これはヤバいと思い来期用にもう1♀と配合しましたが産むかはわかりません。ホントは今期産ませたかったのですが、すでにキャパオーバーですので諦めました。
がしかし、何といいますかこの♂君下手くそなのか上手なのか分かりませんが、ばっちりと種を残してくれた相手の♀というのがこれまた超期待の♀ちゃんで、14-1252(G)58.1mmで期待の12番最大♀だったのです。
ほんと、ラッキーでした。9番はこのラインだけですが48頭もの幼虫を確保できましたのでホント良かったです。
この♂君は本当にかっこいいです^^デカくなってくれよ!
1626-8358Dのボトルを1本だけ交換しました。
まだ45日ほどでしたが、カビ発生により交換です。
このラインはかなり期待していて、形状に拘った配合になってます。画像は間違いなく♂ですね。
幼虫は丸々と太くなっていて良い感じです。
頭も大きくて期待出来そう!!
2014年ぶりですので幼虫を見ると嬉しいですね^^
とにかく大きくなってほしい、それだけです。
画像は我が家の最高の個体である14-1205:86.0mmのイケメン♂になります^^ 私の宝物です!
2016年度は3♀と配合しており、2017年度分も1♀と配合済み。
頑張ってくれました。ペアリング中にそっと観察してみると、♀にすぐ興味を持ちどちらかというと温厚な性格で交尾がすごく上手な♂でしたね^^
2017年度分の配合済み♀が産んでくれるか分かりませんが、今期配合分はすべて幼虫が採れ、しっかりと仕事をしてくれました^^
この14-12番ラインは♂と♀の幼虫体重の乗り方や、その体重からの羽化サイズと私の理想とする今までにない素晴らしい結果を残してくれました。♂はミネラル強化ボトルをしっかりと食べ34gからの86mmと大型個体が出てくれました。このミネラル強化から羽化してきた♂個体というのが重要なんですよね^^♀は高タンパク高カロリー系(適度な)の強化ボトルを食べ最高22gまで体重を乗せましたが難なく完品で羽化してきたモンスターラインでもあります。この♂と♀の成長過程は私の思惑通りでどちらも大型化してくれました。♀も6ラインで配合しましたので今後が楽しみです!
2016年度ブリードの幼虫数がようやく確定いたしました。
割りカスからも13頭ほど幼虫を確保。やはり見逃しはあるんだなと。15ラインがスカだったにもかかわらず21ラインから程良く確保できました。程良くでホント良かったなと思います(笑)しかしながら2ラインは保管ミスにより大量の★を出してしまい1ラインは全滅という不手際を犯してしまいました。もう何年やってるのという感じです。慣れてしまって注意が至らなかったことを反省し改めて今まで以上に愛情を注ぎ大切に育てたいと思います。総数は予定の200頭を大幅にオーバー。36ライン組んだ時点でオーバーは当たり前なんですがね。今期も色々と楽しめそうです。21ラインからの総数549頭での勝負となります^^
菌糸は1メーカーのみを使用し、4種類の配合違いを使ってその羽化個体の形状の変化や、同腹兄弟の個体差など様々な検証データを取り、次につなげたいと思います。
画像は♀だってわかりますね。卵巣がくっきり。
2011年、2012年、2014年度と3度にわたり行った検証の一つである配合検証についてですが、幼虫体重と羽化サイズに注目した配合を数ライン行いました。♂♀とも体重の乗ったラインの個体を使用した場合や、その逆の個体を配合した場合等では羽化個体の変化(傾向)が見られましたのでまとめてみます。(幼虫体重は最終交換時、菌糸は多数使用)
①【♂幼重羽化個体×♀幼重羽化個体】
羽化不全~凄く多い、幼虫★率高
最高サイズ~♂85mm、♀56mm
肌~ディンプル多い
②【♂幼軽羽化個体×♀幼重羽化個体】
③【♂幼重羽化個体×♀幼軽羽化個体】
羽化不全~やや多い、幼虫★率中
最高サイズ~♂85mm、♀56mm
肌~ディンプルやや多い
④【幼軽羽化個体×幼軽羽化個体】
羽化不全~少ない、幼虫★率低
最高サイズ~♂86mm、♀58mm
肌~ディンプルがない美肌
体重の乗った幼虫は羽化できない個体が多かった。
しかも羽化してきてもサイズに必ずしも反映されません。
その結果をどう処理して配合するか!?
2016年の配合は①~④から羽化したどの個体も必要ですが、
『良いトコ取り』をテーマに決めてます。
ようやく今期親虫♂個体の画像をアップし、詳細をまとめました。(間違いがあれば訂正いたします。)幼虫も残り6つの割りカスをチェックし、後はボトルに投入するだけ。ちょっとボトルの菌の廻りが良くないような気もするので後3~5日ほど様子を見てからにします。あともう少しでひと段落です^^
今期親虫として使用した各系統の♂ですが、私の好きな形状、大きくなる要素が見込める等色々と吟味し各系統ごとにデータを見て決めたんですが、こうして画像で改めて見ると見事にどの個体もそっくりな形状をしていました。面白いものです。私の所にいる川西産はべてMG血統ですが、ブリーダーの好みにより同じ血統でも系統としてその形状は少しずつ変化をしているのだなと感じてます。
♀はデカい個体を中心に、飼育データを見て決めました。今までのデータをじっくり見ると軽い体重から大きく羽化してきた♀を使用したラインはホントきれいな個体が多いです。体重の乗ったメスを使用すると不全多発や★になる個体が増える傾向が見られます。今期はその体重の乗った♀個体と軽い体重から大きく羽化してきた♀を、ある法則にあてはめ配合しました。15ラインものスカが出た事はちょっと想定外でしたが、21ラインから約500頭の幼虫を得られましたので今期も大型でゴツくて美形の究極の川西産個体作出に向け良いスタートがきれそうです。スカが出たラインの♀ですが、ほとんどが強い餌から羽化してきた個体です。♀を鍛え次世代に繋げるという飼育方法は、卵が産めない状態で羽化してしまうとその時点で次世代はありません。まさに足踏み状態(笑)
以前よりそのような極端な♀強化はあまり関係ないと考え、ある一定の条件を満たした♀を使用したラインは優秀な成績を収めています。強化がダメという事ではなくやりすぎはダメという事です。大きくするためには様々な検証から見えた傾向を見極め、より効率的な『配合』がカギを握っていると考えています。
画像は、上14-8254-K2/85.0mm、下が14-K2M5/84.8mmになります。
1日に大阪の友人から産卵木が届きました。私からご購入頂いた個体からのラインとなります。配合は25番×11番で、私の所にはない組み合わせになりすごく嬉しいです。岩手と大阪では距離がありますので、成長過程での様々な情報交換ができたらと思うと楽しみでなりません。先ほど割り出しをしましたが、丁度良い16頭の幼虫を確保できました^^大阪の方も確か20数頭採れたようですので、羽化個体の形状の違いが出るのか、ボトル交換時の体重の乗り具合などすごく興味深いですね。今月上旬までにボトル投入を終わらせ、遅い投入組では計画していた様々な検証を始めたいと思います。少し気温が当初の予測と異なってしまいましたので修正し、その成長過程を記録します。
【ライン詳細】 管理名:16 H番-8053CDG
♂80.5mm/体重MAX37g(14-2515)×53.1mm/体重MAX17gM(14-1140)
DG系×GG系の配合でどちらのラインも体重が乗る傾向が強い組み合わせとなります。飼育温度や餌などは関係なくライン傾向として考えると、不全が多くなり肌もディンプルが多く出る可能性が高いですが、何といっても1発を狙える配合となっておりますので虫の持つ力に期待したいですね。